ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、3~4語のキーワードを掛け合わせたキーワードを指します。
検索ボリュームが小さく、キーワード数は大量にあるのが特徴です。
キーワードの種類は「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」などもあり、混乱してしまう方もいるでしょう。
以下の表に各キーワードの特徴をまとめてあるので、参考にしてください。
キーワードの種類 | 検索ボリューム | キーワード数 |
ビッグキーワード | 10,000以上 | 1~2語 |
ミドルキーワード | 1,000~10,000 | 2~3語 |
ロングテールキーワード | 1,000未満 | 3~4語 |
ロングテールキーワード4つのメリット
ロングテールキーワードは、下記のようなメリットがあります。
- 検索上位を取りやすい
- 成果が早く出やすい
- 検索意図がわかりやすい
- コンバージョンにつながりやすい
ひとつずつ解説します。
検索上位を取りやすい
ロングテールキーワードは競合性が低く、検索上位を取りやすいメリットがあります。
運営元が強い企業やドメインパワーの高いサイトはビッグキーワードをメインに狙うので、ロングテールキーワードは競合性が低いのです。
そのためドメインパワーの低い個人ブロガーにとって、ロングテールキーワードを軸にコンテンツを作るのは、検索上位を取るうえで効果的です。
成果が早く出やすい
ビッグキーワードと比べて、ロングテールキーワードは成果が出るのも早いです。
ビッグキーワードだと、読者にとって有益な素晴らしいコンテンツを作っても、上位表示されるのに時間がかかります。
一方、ロングテールキーワードであれば1ヵ月以内に上位表示されるケースも少なくありません。
成果が出るのに時間がかかるとモチベーションの低下を招きますが、成果が早く出るロングテールキーワードは、モチベーションを保ちやすいです。
検索意図がわかりやすい
ロングテールキーワードは語数が多いので、検索意図がわかりやすいです。
例えば「ダイエット」より「ダイエット サプリ おすすめ 女性」のほうが情報量が多く、検索意図を把握しやすいです。
検索意図が明確であれば記事を作りやすいのはもちろん、読者が求める記事を提供する難易度も下がります。
コンバージョンにつながりやすい
検索意図が絞られているロングテールキーワードは、コンバージョン(成約)につながりやすいです。
例えば「クレジットカード」というキーワードより「クレジットカード おすすめ 女性 20代」のほうが検索意図が絞られています。
検索意図が絞られていれば、20代の女性におすすめのクレジットカードを紹介するコンテンツ作りに注力できるので、クレジットカードで成約できる確率は上がるでしょう。
また「おすすめ」というキーワードを使っている読者は購買意欲が高いと考えられるので、ますます商品やサービスを成約できるチャンスが増えます。
ロングテールキーワードのデメリット
メリットの多いロングテールキーワードですが、以下のようなデメリットもあります。
- ビッグキーワードと比べてアクセス数が少ない
- 似たような記事を書いてしまうおそれがある
ひとつずつ見ていきましょう。
ビッグキーワードと比べてアクセス数が少ない
ビッグキーワードと比べると、アクセス数が少ないデメリットがあります。
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが100未満のものも少なくありません。
数万規模の検索ボリュームであるビッグキーワードと比べると数百倍も少ないので、仮に検索順位で1位を取っても、多くのアクセスは期待できません。
そのため、1つの記事でアクセスを集めるのではなく、複数の記事でアクセスを集める必要があります。
似たような記事を書いてしまうおそれがある
ロングテールキーワードは膨大にあるので、検索意図が重複した似たような記事を書いてしまうおそれがあります。
似たような記事を書くと、「カニバリゼーション」というお互いの記事同士で順位を争う非効率な現象が起こります。
そのため、ロングテールキーワードを使って記事を作る際には、検索意図が重複しないようにキーワードを選別しましょう。
ロングテールキーワードの選び方5つの手順
いよいよロングテールキーワードの選び方について解説します。
- 上位表示を狙うビッグキーワードを決める
- ツールを使ってビッグキーワードを検索する
- 上位表示を狙うミドルキーワードを決める
- ツールを使ってロングテールキーワードを探す
- 検索意図が重複しているキーワードを選別する
手順は多いですが、やること自体は簡単です。
ブログ初心者でも簡単にできるので、ぜひ実践してみてください。
手順1:上位表示を狙うビッグキーワードを決める
まずは、上位表示を狙うビッグキーワードから決めます。
例えば、ダイエットで上位表示を狙うなら「ダイエット」クレジットカードで上位表示を狙うなら「クレジットカード」というビッグキーワードになります。
ロングテールキーワードを探していくうえでビッグキーワードが軸になるので、最初に軸から決めましょう。
手順2:ツールを使ってビッグキーワードを検索する
ビッグキーワードを決めたら、次は「GetKeyword」「ラッコキーワード」などのツールを使い、ビッグキーワードを検索します。
今回はGetKeywordを使って「ダイエット」と入力してみます。
手順3:上位表示を狙うミドルキーワードを決める
入力すると膨大なキーワードが出てくるので、そのなかからミドルキーワードを選びます。
一例として「ダイエット 運動」を選んだと仮定して、次に進みます。
手順4:ツールを使ってロングテールキーワードを探す
ミドルキーワードを選んだあとは「GetKeyword」「キーワードプランナー」などを使ってロングテールキーワードを探します。
今回はGetKeywordを使ってロングテールキーワードを探してみます。
検索したら、検索ボリュームや競合性を参考にして、書けそうなロングテールキーワードを選びましょう。
検索ボリュームが多く、競合性の低いキーワードが狙い目です。
手順5:検索意図が重複しているキーワードを選別する
最後に、検索意図が重複しているキーワードを選別します。
効率よく選別するために、キーワードをコピーしてエクセルかスプレッドシートに貼り付けるのがおすすめです。
貼り付けたら、検索意図が重複しているキーワードを選別します。
選別する際には、書きたいキーワードと書かないキーワードを色で分けるのがおすすめです。
例えば、書きたいキーワードはオレンジ、書かないキーワードはグレー、未定のキーワードは色を塗らないなどが考えられます。
書きたいキーワードをオレンジで塗り、検索意図が重複しているキーワードをグレーで塗ってみました。
色に関してはどんな色を選んでも問題ないので、ご自身が作業しやすいルールを決めてみてください。
キーワードを選別する際のコツ
手順4までは簡単ですが、検索意図が重複したキーワードを選別するのは、慣れていないと少し難しく感じるかもしれません。
そこで、検索意図が重複しやすい言葉を以下にまとめてみました。
How to:「〇〇方」「手順」「方法」
Time:「いつ」「時間帯」「タイミング」
Level:「初心者」「未経験者」「素人」
Emotions:「つらい」「きつい」「しんどい」
Popular:「おすすめ」「人気」「ランキング」
ほかにも半角スペースや中黒(・)のある、同じキーワードも選別します。
半角スペースの例:「ダイエット方法」「ダイエット 方法」
中黒の例:「クレジットカード」「クレジット・カード」
ロングテールキーワードを調べるのに便利なツール4選
ここではロングテールキーワードを調べるのに便利なツールを紹介します。
- ラッコキーワード
- ruri-co
- GetKeyword
- キーワードプランナー
先ほど紹介したツールも交えて、各ツールの魅力について紹介します。
ラッコキーワードは、検索窓に表示されるサジェストキーワードを取得できる
ツールです。
膨大な量のサジェストキーワードを取得できるのは便利ですが、無料版だと検索ボリュームまではわかりません。
検索ボリュームを知りたい場合は、有料版で契約する必要があります。
ruri-co
「ruri-co」は、無料で競合の順位状況と類似率の高いキーワードを取得できるツールです。
上記の機能だけでなく、正確な検索ボリュームの取得を回数無制限で使える優れものです。
GetKeyword
GetKeywordは、関連ワードや検索ボリュームを取得できるツールです。
関連ワードを取得できるだけでなく、競合性や検索数の増減までわかります。
難点は回数制限があることで、一日4回までしか使えません。
キーワードプランナー
「キーワードプランナー」は、Googleが提供している無料で検索ボリュームを調査できるツールです。
無料で検索ボリュームを調査できるのは便利ですが、「100~1,000回」とざっくりした数値しかわかりません。
そのため、正確に検索ボリュームを調査したい場合はGoogle広告を出稿するか「GetKeyword」「ruri-co」などのツールを使う必要があります。
ロングテールキーワードの選び方まとめ
ロングテールキーワードの選び方についておさらいします。
- 上位表示を狙うビッグキーワードを決める
- ツールを使ってビッグキーワードを検索する
- 上位表示を狙うミドルキーワードを決める
- ツールを使ってロングテールキーワードを探す
- 検索意図が重複しているキーワードを選別する
検索意図が重複したキーワードを選別するのは、少し難しく感じるかもしれません。
検索意図が重複しやすい言葉をまとめたので、参考にしてください。
- How to:「〇〇方」「手順」「方法」
- Time:「いつ」「時間帯」「タイミング」
- Level:「初心者」「未経験者」「素人」
- Emotions:「つらい」「きつい」「しんどい」
- Popular:「おすすめ」「人気」「ランキング」
上記以外にも、半角スペースや中黒のある同じキーワードも選別します。
慣れないうちは大変かもしれませんが、練習すれば簡単にできるようになります。
この記事の内容を参考にして、ロングテールキーワードで上位表示を取りましょう。