SEO対策の重要性
SEO対策なくして、Webコンテンツが検索上位を取ることはありません。
月に数万規模で検索されているキーワードで上位表示されると、多くのユーザーから認知されます。
認知されるほど商品やサービスも売れやすくなるので、マーケティング施策としてSEOは有力な手段です。
また、SEOで集客に成功すれば、テレビ広告のように莫大な広告費を使うことなく、低コストで集客できる点も魅力のひとつです。
インターネット上での集客を成功させるためにも、SEO対策に取り組むことをおすすめします。
検索順位が決まる仕組み
検索順位は以下のような流れで決まります。
クローラーが世界中のサイトをクロールする
↓
クローラーがWebページをインデックス登録する
↓
アルゴリズムに基づき点数をつけて順位を決める
クローラーとは世界中のWebサイトを巡回しているプログラム、インデックスはクローラーが集めた情報をデータベースに登録することです。
クローラーがWebページをインデックスし、アルゴリズム(計算方法)に基づいて検索順位が決まります。
「アルゴリズムの仕組みはどうなっているの?」と気になるかもしれませんが、残念ながらアルゴリズムの詳細についてはGoogleからも公表されていません。
ただひとついえることは、SEOで成功するためには読者の役に立つ有用なコンテンツを作ることが最重要だということです。
SEOで成功するためにアルゴリズムの仕組みを解き明かす必要はないので、読者の役に立つコンテンツ作りに集中しましょう。
コンテンツSEO対策5つの手順
ここではコンテンツSEO対策をおこなう手順について解説します。
- コンテンツのコンセプトを決める
- キーワードを選定する
- 検索上位サイトをリサーチする
- リサーチをもとに構成を作る
- コンテンツを作る
ひとつずつ見ていきましょう。
手順1:コンテンツのコンセプトを決める
まず初めに、コンテンツのコンセプトを決めます。
コンセプトを決めていないと、読者に刺さらない文章になったり、伝える内容にブレが生じたりするので、最初に決めておきましょう。
読者からしても「自分が知りたい情報がない」と思えば、Webサイトを訪れてくれても、すぐに離脱します。
コンテンツSEOで成功するためにも、コンセプトを最初に決めておくことが大切です。
手順2:キーワードを選定する
コンセプトを決めたら、次はキーワードを選定します。
検索はキーワードを打ち込んでおこなわれるので、コンテンツの内容にあったキーワードを選定するプロセスが欠かせません。
キーワードを選定する手順は以下のとおりです。
- ビッグキーワードを決める
- ミドルキーワードを決める
- ツールを使ってロングテールキーワードを探す
- 探したロングテールキーワードを選別する
月間検索数の多いビッグキーワードでいきなり上位表示を狙うのも難しいので、月間検索数の少ないロングテールキーワードも狙っていく必要があります。
キーワード選定のやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
手順3:検索上位サイトをリサーチする
キーワード選定が終わったら、検索上位サイト(1位~10位)をリサーチします。
検索エンジンから高く評価されているサイトが上位表示されるので、上位サイトを参考にすれば、検索上位を取りやすいコンテンツを作るのに役立ちます。
上位サイトをリサーチして自分のコンテンツに必要な情報を洗い出し、読者満足度の高いコンテンツを作りましょう。
ただし上位サイトを参考にしすぎて「パクリコンテンツ」にならないよう、注意してください。
似たような内容のコンテンツは、検索エンジンからの評価も下がるだけでなく、著作権侵害で訴えられるおそれもあります。
あくまで参考程度にして、オリジナリティを加えたコンテンツを作りましょう。
手順4:リサーチをもとに構成を作る
上位サイトのリサーチが終わったら、コンテンツの構成を作ります。
構成は、上位サイトの見出しを参考にして作りましょう。
上位サイトが共通して書いている見出しは使い、サジェストキーワードを利用して、上位サイトが書いていない見出しを作るのが構成作成のコツです。
手順5:コンテンツを作る
構成が完成したら、いよいよコンテンツを作ります。
SEO対策でコンテンツを作るには「SEOライティング」が基本です。
SEOライティングのやり方については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
SEOの主な内部対策
ここではSEOの主な内部対策について解説します。
- 内部リンクを設置する
- SSLを適用する
- メタディスクリプションを設定する
- 画像のalt設定をおこなう
- ページの表示速度を改善する
内部リンクを設置する
内部対策において、内部リンクを設置するのは効果的です。
内部リンクとは、自サイト内のページ同士をつなぐリンクを指します。
例えば「SEO対策 やり方」というキーワードを詳細に解説したページを作り、SEO対策のやり方に関連した「SEO キーワード選定」というページを作ります。
この作成したページ同士をつなぐのが内部リンクです。
内部リンクを設置することでクローラー(プログラム)がクロールしやすくなり、クローラー対策になります。
また、内部リンクを設置すると読者が知りたい情報を探しやすくなるので、ユーザビリティの向上につながる効果があります。
SSLを適用する
SSLとは、URLを「http」から「https」に暗号化する仕組みのことです。
SSLを適用すればセキュリティを強化できるので、読者も安心してサイトを閲覧できます。
反対に、SSLを適用していないと個人情報の流失につながるリスクがあるので、検索エンジンからの評価も下がります。
SSLを適用しないと、SEOで不利になるだけでなく読者にとってもリスクがあるので、必ず適用しましょう。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプション(meta description)とは、HTMLで設定するメタタグを指し、タイトル下に概要文として表示されます。

メタディスクリプションは、ユーザーがクリックして記事を読むかの基準になるので、クリック率(CTR)を高めるために重要な内部対策です。
Googleもメタディスクリプションを設定する重要性を述べています。
メタディスクリプションタグは、Google 検索結果でページのスニペットとして使用される可能性があるため重要です。「可能性がある」と述べたのは、ページに表示されるテキストの関連部分がユーザーのクエリと合致する場合は、その部分が使用されることがあるからです。Googleがスニペットとして使用するのに適したテキストを検出できない場合に備えて、各ページにメタディスクリプションタグを追加することを常におすすめします。
クリック率を高めて多くのユーザーに記事を読んでもらうためにも、メタディスクリプションを設定しましょう。
画像のaltタグ設定をおこなう
altタグ(代替テキスト)とは、画像の意味を説明するテキストを指します。
画像がWebサイト上で正しく表示されなかった際に、どんな画像なのかをテキストで説明するために設定します。
クローラーにサイト情報を正しく伝えるためにも、altタグを設定しておきましょう。
altタグは、<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明“>のコードを書いて設定します。
下の画像を例に、altタグの書き方を説明します。

上の画像であれば、<img src=”画像のURL” alt=”本とマグカップ“>とコードを書きます。
ページの表示速度を改善する
ページの表示速度は、ユーザビリティにおいて重要なだけでなく、SEOにおいても重要です。
実際、Googleもページの表示速度を改善する重要性を指摘しています。
Webサイトの高速化は、サイト所有者だけでなく、すべてのインターネットユーザーにとって重要です。サイトの速度が速いほどユーザーは満足します。(中略)そのため、私たちは検索ランキングでサイトの速度を考慮することにしました。当社はさまざまな情報源を使用して、他のサイトと比較したサイトの速度を決定します。
ページの表示速度を確認するには「PageSpeed Insights」という無料ツールを使います。

スコアが49点を下回る場合は、表示速度を改善しましょう。
SEOの主な外部対策
ここではSEOの主な外部対策について解説します。
- 被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
内部対策だけでなく、検索エンジンからの評価を高めるために外部対策も欠かせません。
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部のサイトから自サイトのリンクを張ってもらうことです。
被リンクを張ってもらうことで、検索エンジンからの自サイトの評価がアップし、検索上位を取りやすくなります。
被リンクを獲得する主な方法は以下のとおりです。
- 拡散されやすい記事を作る
- 検索上位を取る
- SNSで流入経路を開拓する
被リンクの獲得は容易ではないので、時間をかけて読者の役に立つ有用な記事を作る必要があります。
被リンクを獲得する方法については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
サイテーションを獲得する
サイテーションとは、インターネット上でサイト名や企業名などを言及されることを指します。
インターネット上というのはWebサイトだけでなく、TwitterやInstagramなどのSNSで話題にされても、サイテーションに該当します。
外部対策においては、被リンクを獲得できるサイトを作るだけでなく、多くのユーザーに話題にされるよう知名度を高めることも重要です。
SEO対策をおこなうのに便利なツール
以下のツールがあると、SEO対策を効率よくおこなえるようになります。
- キーワード選定ツール
- 検索順位チェックツール
- コンテンツSEOツール
- 内部対策ツール
- 外部対策ツール
- 競合調査ツール
- Googleツール
なかでも、「キーワード選定ツール」「検索順位チェックツール」「外部対策ツール」「Googleツール」は必須です。
SEO対策でおすすめのツールは以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は読んでみてください。
SEO対策をおこないサイトの上位表示を目指そう!
SEO対策は一朝一夕でできるほど簡単ではありません。
SEOやWebライティングなどの勉強を繰り返し、得た知識を実践する必要があります。
慣れていないと大変かもしれませんが、SEOで成功すれば広告費を大幅にカットできるだけでなく、ユーザーの役に立つ優れたコンテンツが集客し続けてくれます。
今回の内容を参考にして、ぜひSEO対策に取り組んでみてください。