CTRとはクリック率のこと
CTR(Click-Through Rate)とはクリック率を指す言葉で、広告やサイトタイトルがクリックされた回数を割合で表します。
CTRが高ければ多くのユーザーにクリックされるので、商品やサービスを成約するチャンスが増えます。
そのため、Webサイトの収益をアップするためにもCTRの改善は欠かせません。
順位別CTRの平均
自身の運営しているWebサイトがCTRの平均値を上回っているのか、気になる方も多いでしょう。
順位別のCTRを紹介するので、参考にしてください。

1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
1位は13.94%、10位は1.32%と約11倍も差があります。
CTRを高めるためにも、検索上位を取ることが重要であるとわかります。
画像出典:seo Clarity「CTR調査研究」
CTRが下がる原因
CTRが下がるもっとも大きな原因は、タイトルが魅力的でないことです。
クリックしたいと思える魅力的なタイトルではないので、検索ページに表示されてもクリックされず、CTRが下がります。
つまりCTRを改善するには、タイトルを改善することがもっとも重要です。
タイトルを改善する方法は、のちに詳しく解説します。
CTRの計算式
CTRの計算式は下記のとおりです。
クリック数÷表示回数(インプレッション数)×100
例えばクリック数が100回、Wewサイトの表示回数が1,000回だった場合のCTRは「10%」となります。
CVRとCTRの違い
CTRと似たような言葉に「CVR」があります。
どちらもWebマーケティングや広告分析で使う指標ですが、意味が異なります。
CVR(Conversion Rate)とは、広告やWebサイトを見たユーザーが、商品の購入やサービスを登録するなどの行動を起こした割合を表す指標です。
一方、CTRは前述したようにクリック率を表す指標です。
WebマーケティングにおいてCVRは目標達成を測る指標として使われ、CTRはユーザーがWebサイトにどれだけ訪れたかを測る指標として使われます。
CTRを改善する10の方法
ここではCTRを改善する方法について詳しく解説します。
タイトルがCTRを大きく左右するので、タイトルの改善方法が中心となっています。
タイトルの文字数を30文字程度にする
CTRの高いタイトルを作るために、長すぎるタイトルはNGです。
タイトルが長すぎるとキーワードが表示されなかったり、ごちゃごちゃして読みづらいタイトルになります。
タイトルの文字数の目安は、30文字程度です。
実際「CTR 改善」で上位表示されているタイトルの文字数をパソコンで調べてみた結果、24~33文字まで表示され、平均は29文字でした。
ただし、あくまで目安なので必ず30文字程度でタイトルを作る必要はありません。
要は、長すぎてキーワードが表示されなかったり、ユーザーから見て読みづらいタイトルにならなければOKです。
タイトルにベネフィットを入れる
「ベネフィット」とは、商品やサービスから得られる恩恵を指します。ベネフィットと似た意味の言葉に「メリット」があるので、違いを見てみましょう。
- メリット:簡単におしゃれなサイトが作れる
- ベネフィット:おしゃれなサイトを作ることで商品の成約率がアップする
メリットは商品やサービスの良さを指し、ベネフィットは商品やサービスを使うことで得られる恩恵を指します。
ユーザーは商品やサービスそのものがほしいのではなく、商品やサービスを使うことで得られる恩恵のためにお金を払うのです。
ベネフィットを含めたタイトル例
- 「ブログ初心者必見!1年以内に月10万円を達成する方法を解説」
- 「不動産投資で安定して月20万円の収入を得る方法を公開」
上記のように商品やサービスから得られる恩恵を具体的にイメージしてもらえれば、よりユーザーから関心を持たれ、タイトルがクリックされる可能性は高くなります。
タイトルに数字を入れる
タイトルにはなるべく数字を入れるのが理想です。
数字は具体的なイメージを持てて、説得力も高まります。
- 悪い例:「CTRを改善する方法」
- 良い例:「CTRを300%改善した7つの方法」
良い例のほうがおもわずクリックしたくなるのではないでしょうか。
ただし、数字を入れる際には根拠が必要です。
根拠もないのに数字だけ入れてしまうと、ユーザーからの信頼を失ってしまうので注意しましょう。
タイトルでターゲットを絞る
以下のように、タイトルでターゲットを絞るのもCTRを高めるのに効果的です。
- 初心者向け
- 未経験者必見!
- Webマーケターは知っておくべき〇〇の知識
ターゲットを絞って伝えると「この記事は自分に向けて書かれている」と思われ、関心を持ってもらえる可能性が高くなります。
タイトルで簡便性を伝える
タイトルで簡便性を伝えると、CTRが高くなる傾向があります。
良い例と悪い例を見てみましょう。
- 悪い例:「本当にきつい、5年間毎日10時間勉強してTOEIC900点を取る方法」
- 良い例:「たった1年間、毎日3時間勉強するだけでTOEIC900点を取れる方法」
大半の人は、下記の例をクリックしたくなると思います。
簡単にCTRを高められる便利な方法ですが、タイトルでは簡単だと伝えているのに本文の内容が難しいのはNGです。
タイトルと本文にずれがないよう、注意しましょう。
簡便性を伝えるのに便利な言葉を以下にまとめているので、参考にしてください。
「簡単」「超簡単」「〇〇でもできる」「たった〇〇で」「今すぐできる」「未経験でもOK」「〇〇円でできる」「だけ」「初期費用0円」「ほんの」
タイトルに入れるキーワードを左側に配置する
ユーザーは左側からタイトルを読むので、キーワードはなるべく左側に入れます。
左側に配置していないとキーワードを見逃される可能性があるだけでなく、タイトルが長い場合はキーワードが表示されない可能性もあります。
そのため、ユーザーが検索するキーワードはなるべく左側に入れましょう。
タイトルで煽りすぎない
CTRを高めるために、ある程度は煽ることも大切です。
しかし、以下のような過剰に煽るタイトルにするのは問題です。
- 「絶対に失敗しない」「100%できる」
- 「世界一~」「〇〇業界NO.1」
- 「驚くほど簡単に〇〇になれる」
上記のようなタイトルにすると、ユーザーは怪しく感じてクリックすることをためらう可能性があります。
根拠があるならまだしも、根拠もなく煽るようなタイトルを付けるサイトも少なくありません。
ユーザーからの信頼を失わないためにも、過剰に煽るタイトルを付けないよう注意しましょう。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプション(meta description)とは、タイトルの下にある説明文を指します。

人によりますが、クリックする際にタイトルだけでなくメタディスクリプションもチェックする人もいます。
実際、以下の1,000名を対象にしたアンケートによると、クリックする際の基準としてメタディスクリプションを採用する人が33.6%います。

メタディスクリプションはタイトルの次にクリックするかの基準になっているので、メタディスクリプションを設定することをおすすめします。
※参考:https://wakarukoto.com/?p=9771
ペルソナ設定を見直す
おもわずクリックしたくなる魅力的なタイトルを作るために、ペルソナ設定を見直すのも効果的です。
ペルソナ設定をタイトルに反映した例を見てみましょう。
二の腕を鍛えたい人には、下記の例のほうが魅力的に見えるでしょう。
ペルソナ設定を反映し具体的に伝えることで、CTRの改善につながります。
検索順位を上げる
検索順位を上げれば、自然とCTRは高くなります。
先ほど紹介したデータを見ても、1位と10位ではCTRが11倍ほど違いました。
CTRを高めるためにも、検索上位を取るのは重要です。
まとめ:CTRを改善してサイト流入を増やそう!
CTRの定義やCTRを改善する方法について解説しました。
CTRを改善するには、以下の方法を試してみてください。
- タイトルの文字数を30文字程度にする
- タイトルにベネフィットを入れる
- タイトルに数字を入れる
- タイトルでターゲットを絞る
- タイトルで簡便性を伝える
- タイトルに入れるキーワードを左側に配置する
- タイトルで煽りすぎない
- メタディスクリプションを設定する
- ペルソナ設定を見直す
- 検索順位を上げる
どれも今すぐ実践できる簡単なことばかりです。
CTRを改善すれば自社サイトが多くの人に読まれ、商品やサービスを成約するチャンスも自然と増えます。
この記事の内容を参考にして魅力的なタイトルを作り、CTRを改善しましょう。