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E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEO評価を高める施策11選を紹介

「E-E-A-Tの意味がよくわからないから、わかりやすく教えてほしい」 「E-E-A-TとYMYLはどういう関係性なの?」 「E-E-A-Tを強化してSEO評価を高める方法が知りたい!」 こういった疑問や悩みに応える記事です。 この記事を読んでわかること ・E-E-A-Tの意味 ・GoogleがSEOでE-E-A-Tを重要視する理由 ・E-E-A-TとYMYLの関係性 ・E-E-A-Tを強化してSEO評価を高めるための施策7選【初心者向け】 ・E-E-A-Tを強化してSEO評価を高めるための施策4選【上級者向け】 本記事では、E-E-A-Tの基礎知識やSEO評価を高めるための施策などを解説しています。

E-E-A-Tとは

E-E-A-Tとは、Googleが提唱している以下4つの要素で構成された指標です。

  • E(Experience):経験
  • E(Expertise):専門性
  • A(Authoritativeness):権威性
  • T(Trust):信頼性

それぞれの意味を詳しく解説します。

経験(Experience)

経験は、サイト運営者の個人的な経験を有しているかを判断するための指標です。

実際に体験して得た知識や経験は、読者にとって価値のある情報です。

その価値のある情報を、Googleも高く評価しています。

経験の具体例

  • 転職の体験談
  • 化粧品のレビュー
  • 資格を取得した感想
  • ボランティア活動の体験
  • 仕事に関するエピソード

専門性(Expertise)

専門性は、サイト運営者が高度な知識やスキルを持っているかを判断するための指標です。

専門家が書いた情報は素人が書いた情報と違い、信頼に値する情報だとGoogleも判断しています。

専門性の具体例

  • 医師が病気の予防法を解説するコラムを公開する
  • 弁護士が法律系のWebサイトを運営する
  • キャリアコンサルタントが転職サイトを運営する

権威性(Authoritativeness)

権威性は、サイト運営者がどれだけ業界内で認知されているかや、実績があるかを評価した指標です。

権威性が高いサイトは読者から信頼を得やすいので、Googleも高く評価します。

権威性の具体例

  • 専門家の肩書きを有している(医者・弁護士など)
  • 業界で権威のある賞を受賞している
  • メディアへの出演や書籍を出版している

信頼性(Trust)

信頼性は、コンテンツが信頼できる情報かを判断するための指標です。

信頼性の高いサイトはGoogleも高く評価され、検索上位を獲得しやすくなります。

信頼性の具体例

  • 有名ブランドや大企業が運営している
  • 運営者情報が明記されている
  • 引用元やエビデンスが明記されている
  • プライバシーポリシーが明記されている
  • SSL化してWeb接続の安全性を確保している

GoogleがSEOでE-E-A-Tを重要視する理由

GoogleがSEOでE-E-A-Tを重要視しているのは、読者に信頼できる情報を提供するためです。

例えば、医学の知識がない素人が運営している医療系サイトが検索上位になった場合、読者の人生を狂わせる危険性があります。

誤った治療法を信じてしまい、結果として間違った治療法を選んだとしたら、命の危険があるからです。

このように、信頼できる情報を検索上位にするために、GoogleはE-E-A-Tという指標を重要視しています。

E-E-A-TとYMYLの関係性

E-E-A-TとYMYLは、Googleの検索品質を向上させるために密接に関連しています。

YMYL(Your Money or Your Life)とは、お金や健康などの人生に大きな影響を与えるジャンルを指します。

ユーザーの人生に良くも悪くも多大な影響を与えるので、信頼できない情報を検索上位にしないよう、Googleも注意を払っています。

そのため、YLYLジャンルでサイト運営する場合、高いE-E-A-Tを確保できるかが重要です。

YMYLは以下の記事で詳しく解説しているので、読んでみてください。

「YMYL」について詳しくみる

E-E-A-Tを強化してSEO評価を高めるための施策7選【初心者向け】

ここでは、E-E-A-Tを強化してSEO評価を高めるための施策を7つ紹介します。

  • 著者情報を明記する
  • Whois情報を公開する
  • 一次情報を公開する
  • WebサイトをSSL化する
  • 公的機関や論文から情報を引用する
  • 特定のテーマに特化したWebサイトを作る
  • 記事を定期的に更新して最新情報を提供する

E-E-A-Tを強化する方法を知りたい方は、参考にしてください。

著者情報を明記する

記事の信頼性を高めるために、著者名や詳細な著者情報をプロフィールに明記しましょう。

著者情報を明記する際のポイント

  • 著者の経歴や専門分野を明記する
  • 受賞した賞や出版物などを明記する
  • コンテンツに関連する保有資格や学位を明記する

著者の経歴や専門分野などがわかれば、専門性の高いコンテンツと判断される効果が期待できます。

一方、匿名の記事は信頼度が低くなりがちです。

著者情報が不明確だと、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。

Whois情報を公開する

Whoisとは、ドメイン名やIPアドレスなどの情報をインターネット上で参照できるサービスです。

この情報を一般に公開することで、運営の透明性が確保され信頼性が高まります。

Whois情報を公開するには、ドメインサービスの管理画面でおこなえます。

一次情報を公開する

一次情報とは、自身が体感したことや見聞きしたことを指します。

一次情報の例

  • 集計したアンケートの情報
  • 食事した店の口コミ
  • 使用した商品のレビュー

一次情報は読者からしても価値のある情報であり、Googleも独自性の高い情報を評価します。

Google には、独自のレポートなど、独自性の高いコンテンツが、単にそれを引用したものよりも検索結果で上位に表示されて、目立つようにするためのシステムがあります。

引用:Google検索セントラル|Google 検索ランキング システムのご紹介

発信する情報をすべて一次情報にするのは大変なので、できる範囲で一次情報を発信しましょう。

WebサイトをSSL化する

信頼性を高めるために、WebサイトをSSL化しましょう。

SSL化とは、Webサイトを「HTTP」→「HTTPS」に切り替えることです。

ユーザーとのデータ通信が暗号化され安全性を確保できるので、HTTPSのWebサイトは信頼性が高いです。

実際、GoogleもSSL化を推奨しています。

セキュリティは Google の最優先事項です。Google は、デフォルトでの強力な HTTPS 暗号化など、業界をリードするセキュリティを Google サービスに導入することに力を注いできました。つまり、ユーザーが Google 検索、Gmail、Google ドライブなどを使用する際、自動的に Google への安全な接続が確立していることになります。

引用:Google検索セントラル|ランキング シグナルとしての HTTPS

信頼性を高めるためにも、SSL化しておきましょう。

公的機関や論文から情報を引用する

信頼性を高めるために、公的機関や論文から情報を引用することが重要です。

信頼性の高いサイトの例

  • 厚生労働省
  • 財務省
  • 経済産業省
  • 労働政策研究・研修機構
  • Google検索セントラルなど

上記のような信頼性の高いサイトから引用することで、情報の信ぴょう性を高め、コンテンツの信頼性が向上します。

特定のテーマに特化したWebサイトを作る

専門性を高めるために、特定のテーマに特化したWebサイトを作るのがおすすめです。

幅広いテーマを扱うと、どの分野も中途半端になりがちだからです。

例えば、転職向けブログAとBがあったとします。

  • ブログA:転職に関する情報のみを発信している
  • ブログB:転職だけでなく、投資・筋トレ・占いなども発信している

転職の情報を知りたい人からすれば、前者のほうが信頼できると思います。

幅広いテーマを発信すること自体は悪くないですが、E-E-A-Tを高めたい方は特定のテーマに特化したWebサイトを作りましょう。

特定のテーマに特化したWebサイトを作るポイント

  • キーワードが豊富なテーマを選ぶ
  • 実務経験や専門的体験に基づくテーマを選ぶ
  • 継続的に専門知識の勉強をする

記事を定期的に更新して最新情報を提供する

記事は定期的に更新して、最新情報を提供しましょう。

古くなった情報は、専門性や信頼性が下がるからです。

特に、以下のジャンルは情報の鮮度が求められます。

  • IT
  • 医療
  • 法律
  • 投資
  • トレンドファッションなど

ITは最新技術の台頭が早く、法律は法改正もたびたびあります。

最新の情報や研究データが出れば更新し、情報の鮮度を保ちましょう。

E-E-A-Tを強化してSEO評価を高めるための施策4選【上級者向け】

最後に、上級者向けのE-E-A-Tを強化する施策を4つ紹介します。

  • 被リンクを獲得する
  • サイテーションを獲得する
  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • 指名検索を増やす

1つずつ見ていきましょう。

被リンクを獲得する

検索エンジンは、質の高い被リンクを多数獲得しているサイトを、権威性が高い信頼できるサイトと見なす傾向があります。

被リンクを獲得することでドメインパワーが向上し、E-E-A-Tの強化につながります。

被リンクを獲得する方法は以下のとおりです。

  • 読者の悩みを解決する有益な情報を提供する
  • 読者に独自性の高い情報を提供する
  • Webサイトに記事を寄稿する
  • 検索上位を獲得して多くの読者に記事を読んでもらう
  • 被リンクをつけてくれる資格を取得する(SEO検定など)

被リンクを数多く獲得できるかも重要ですが、それ以上に重要なのは「被リンクの質」です。

E-E-A-Tの高いサイトから被リンクを得れば、大きく評価が向上します。

簡単ではありませんが、自社サイトと関連性が高く、かつE-E-A-Tの高いサイトから被リンクを獲得できると理想です。

被リンクを獲得するコツは以下の記事で詳しく解説しています。

興味のある方は参考にしてみてください。

「SEO 外部施策」について詳しくみる

サイテーションを獲得する

サイテーションを獲得するのもE-E-A-Tを高めるのに効果的です。

サイテーションとは、サイト名や企業名などをWebサイトやSNSなどで言及されることです。

リンクは貼られていなくても言及はされているので、サイトが一定の評価を得ている判断材料になります。

サイテーションを獲得する方法は以下のとおりです。

  • 読者の悩みを解決する有益な情報を提供する
  • 読者に独自性の高い情報を提供する
  • SNSを運用する
  • SNSアカウント名にサイト名を記載する
  • 検索上位を獲得して多くの読者に記事を読んでもらう

被リンクの獲得にも言えることですが、読者の悩みを解決する有益な情報を発信するのが基本です。

それにプラスして、SNSを運用して読者の目に触れる機会を増やすのがおすすめです。

多くの読者にサイトを認知されるほど、言及されるチャンスは増えます。

そのため、サイテーションを獲得したい方は、SNSの運用も検討してみてください。

Googleビジネスプロフィールに登録する

会社や店舗のWebサイトを運営している方は「Googleビジネスプロフィール」に登録すると、信頼性の向上につながります。

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している無料の情報管理ツールです。

登録すると、会社名が検索された際に検索画面の右側に表示されるので、基本情報を伝えるのにも役立ちます。

指名検索を増やす

指名検索とは、サイト名を直接検索されることです。

例えば、当サイトである「Webゼミ」と検索するのは指名検索です。

直接サイト名を検索されるほど認知度が高いと言えるので、権威性の判断材料となります。

指名検索を獲得するには、以下の方法が考えられます。

  • 読者の悩みを解決する有益な情報を提供する
  • 覚えやすいサイト名にする
  • SNSを運用してユーザーの目に触れる機会を増やす
  • SNSのプロフィールにサイトURLを記載する
  • メタディスクリプションにサイト名を入れる

指名検索を増やすために、できそうな行動から試してみてください。

まとめ

SEOで成功するために、E-E-A-Tは極めて重要です。

Googleは読者に信頼できる情報を提供するために、E-E-A-Tの概念を提唱しました。

検索上位を獲得する難易度は上がっているものの、読者にとっては良いことです。

信頼できる情報が優先して表示されるようになったことで、読者満足度は向上しているはずです。

信頼できる情報をコンテンツにまとめれば、検索上位はグッと獲得しやすくなります。

この記事でE-E-A-Tを高めていきましょう。