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マーケティングにおけるROIとは? 費用対効果を最大化する5つのコツ

「ROIとマーケティングROIは何が違うの?」 「マーケティングROIはどうやって計算するの?」 「マーケティングROIを高める方法が知りたい!」 このような疑問や悩みに応える記事です。 この記事でわかること マーケティングROIとは マーケティングROIの計算式 マーケティングROIの目安 ROIとROASの違い ROIを高めて費用対効果を最大化する5つのコツ 本記事では、ROIの基礎知識やROIを高めるコツなどを解説しています。 ROIについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

マーケティングROIとは

マーケティングROIとは、マーケティングでいかに利益をもたらすかを把握するための指標です。

つまり、マーケティングにかけた金額に対し、どれだけの利益を生み出しているかがわかります。

マーケティングにおけるROIの重要性

マーケティングの効果を測定するのに、ROIは重要です。

具体的にどれだけの利益が出ているのか把握できていないと、マーケティングを展開するほど赤字になりかねないからです。

企業は利益を出すためにマーケティングをしているのに、これでは企業の経営は苦しくなる一方と言えます。

マーケティングで利益を生み出すためにも、ROIを計算して利益が出ているかを確認する必要があります。

マーケティングROIの計算式

一般的なROIとマーケティングROIの計算式は基本的に同じですが、計算に用いる数値が少し異なります。

まず、ROIの計算式は以下のとおりです。

{粗利(売上-原価)-投資額}÷投資額×100

【計算例】
売上:1億円
原価:8,000万円
投資額:500万円

(1億円-8,000万円)-500万円)÷500万円×100=300%

上記の数値であれば、ROIは300%となります。

マーケティングROIの計算式は以下のとおりです。

{粗利(売上-原価)-販売費-マーケティング費用}÷マーケティング費用×100

【計算例】
売上:1億円
原価:8,000万円
販売費:300万円
マーケティング費用:500万円

(1億円-8,000万円)-300万円-500万円}÷500万円×100=240%

利益から販売費とマーケティング費用を引いている点に違いがあります。

上記の数値で計算すると、マーケティングROIは240%となります。

マーケティングROIの目安

「マーケティングROIの目安はどれくらい?」

マーケティングROIをマーケティング運用の指標とするうえで、目安が気になる方も多いでしょう。

目安となるのは、100%を超えているかです。

100%を超えていれば利益が出ていますし、反対に100%を下回っていれば赤字だとわかるからです。

赤字であれば、早急に対策を施す必要があります。

100%を超えるように、マーケティングを展開しましょう。

ROIとROASの違い

「ROIとROASは何が違うの?」

ROIとROASは似ているので、違いがよくわからない方も多いでしょう。

ROASとは、マーケティング費用に対してどれだけの売上を上げたかを把握するための指標です。

計算式は以下のとおりです。

マーケティングの売上÷マーケティング費用×100(%)

それぞれの違いは、ROIが「マーケティングの利益を表す指標」ROASが「マーケティングの売上を表す指標」と考えるとわかりやすいです。

ROASは以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は読んでみてください。

「ROASとは?向上させる7つのコツを徹底解説!」

ROIを高めて費用対効果を最大化する5つのコツ

最後に、ROIを高めて費用対効果を最大化するコツを5つ解説します。

  • 収益性を高める
  • コストを削減する
  • 営業活動を効率化する
  • MAツールを導入する
  • マーケティング施策を定期的に改善する

ひとつずつ解説します。

収益性を高める

マーケティングの収益性を高めるほど、ROIは向上します。

収益性を高めるには、顧客単価や販売数を高めることが重要です。

収益性を高めるための具体的な施策は、以下のとおりです。

マーケティング施策

マーケティング施策の具体例

顧客との信頼関係を構築し、商品やサービスを売れやすくする

・顧客のニーズに合わせて商品やサービスをカスタマイズする

・顧客からのフィードバックを参考にし、商品やサービスを改善する

・誤りや問題があった際は素直に非を認め、迅速に対処する

アップセルで顧客単価を高める

・最新機種のスマホを提案する

・サブスクリプションサービスでグレードの変更を提案する

クロスセルで販売数を伸ばす

・スマホを購入した顧客に保護ケースや液晶保護フィルムを勧める

・ECサイトで検索した際に関連商品を表示する

上記を参考にして、収益性を高める施策を考えてみてください。

コストを削減する

マーケティングにかかるコストを削減することで、ROIは向上します。

コストを削減するためのマーケティング施策は、以下のとおりです。

マーケティング施策

マーケティング施策の具体例

広告運用を最適化する

購買の可能性の高いターゲットに絞り広告を配信する

デジタル広告の成果を分析する

CVR(コンバージョン率)の低いキャンペーンを停止する

作業効率を上げる

自動化ツールを導入する

コスト削減に取り組み、ROIを高めましょう。

営業活動を効率化する

コスト削減を目指す際は、営業活動を効率化することも重要です。

効率が悪いほど経費や労力がかかり、無駄な販管費が増えやすいからです。

営業活動を効率化するために、以下のマーケティング施策の実施を検討してみてください。

マーケティング施策

マーケティング施策の具体例

SFAツールを導入する

・案件管理や営業担当者の業務を管理する

・営業担当者の行動を管理し、効果的な営業方法を検討する

CRMツールを導入する

・顧客情報を一元管理し、営業チームが必要な情報をすぐ取得できるようにする

・メールを自動配信する

MAツールを導入する

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、マーケティング活動を自動化できるツールを指します。

このMAツールを導入するのも、ROIを高めるのに効果的です。

見込み顧客の抽出やメール配信などの業務を自動化することで、業務効率を改善できるからです。

業務効率を改善し、マーケティング施策の立案や分析などの重要な業務に注力できれば、収益性を高める効果が期待できます。

マーケティング施策を定期的に改善する

ROIを高めるには、マーケティング施策を定期的に改善することも大切です。

市場環境は常に変化しているので、マーケティング施策もそれに応じて最適化する必要があるからです。

例えば、以下のようにマーケティング施策を改善します。

マーケティング施策

マーケティング施策の具体例

Webサイトをリライトする

・検索順位を上げるために、競合サイトの調査やサジェストキーワードを見直す

・ヒートマップツールで離脱率の高い箇所を見つけ、改善する

A/Bテストツールを導入する

・LPやCTAボタンをA/Bテストする

・A/BテストしたデータをExcelに記録しておき、改善に役立てる

CV数を計測する

CTAボタンのクリック率を高めるために、マイクロコピーやボタンのデザインを変える

定期的にマーケティング施策を改善することで収益性が高まり、ROIを高められます。

まとめ:ROIを高めてマーケティングの成果を向上させよう!

マーケティングの効果を測定するために、ROIは重要です。

企業が利益を生み出すためにも、ROIを計算して利益が出ているかを確認する必要があります。

この記事の内容を参考にしてROIを高め、マーケティングの成果を向上させましょう。